背景

・バーミンガム大学文化研究所(Center for Contemporary Cultural Studies)は1964年設立。

①大衆文化の流入

・イギリスは伝統的にハイカルチャーに重きを置き、下位文化をないがしろにしてきた（マシュー・アーノルド 1869 『文化と無秩序』など）。

・しかし二次大戦後にアメリカ文化が流入。映画、ジャズ、自動車、雑誌など。また労働者階級の大学進学率の増加や、移民の社会問題化も同時に起こる。

→既存のイギリスにおける社会・人文科学では、こうした大衆文化の動向を把握することができず、新たな理論枠組み設立という問題意識が共有される。

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②ニューレフトの台頭

・1960年代におけるマルキシズム＝スターリニズムへの反動形成。

→エコロジー運動、フェミニズム運動、エスニシティ運動といった「新しい社会運動」（トゥレーヌ 1968）のうねり。

・こうした従来の階級意識に囚われない、多様で多元的な文化的視角の醸成。

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